1ふくうみ保育園留学
ふくうみ保育園留学
受け入れガイド
短期で来る子と家族を、ふくうみの暮らしの中に迎えるために
保育園留学の受け入れは、特別なイベントではありません。
短期間だけ、ふくうみの暮らしに入る子どもと保護者を迎える時間です。
大事にするのは、
在園児の安心、留学児の安心、保護者との信頼、
職員の責任体制、ふくうみの暮らしのリズムです。
迷った時は、まず止まる。子どもを見る。保護者の不安を見る。
その上で、職員が判断します。
翻訳機は使ってよい。でも、判断まで翻訳機に任せない。
短期間だけ、ふくうみの暮らしに入る子どもと保護者を迎える時間です。
大事にするのは、
在園児の安心、留学児の安心、保護者との信頼、
職員の責任体制、ふくうみの暮らしのリズムです。
迷った時は、まず止まる。子どもを見る。保護者の不安を見る。
その上で、職員が判断します。
翻訳機は使ってよい。でも、判断まで翻訳機に任せない。
園長の言葉
言葉が違う時ほど、急がない。伝わらない時ほど、表情を見る。
翻訳機を使っても、最後に判断するのは人です。
子どもを真ん中に置いて、
保護者の不安も置き去りにせず、
ふくうみの暮らしに少しずつ入ってもらう。
そのための言葉として、このガイドを使います。
2
受け入れから最終日までの全体フロー
1受け入れ相談・予約情報の確認
2家庭情報・子どもの情報確認
3受け入れ可否の最終判断
4園内受け入れ体制づくり
5職員共有
6在園保護者への案内
7留学ファミリーへの事前案内
8初日受け入れ
9園生活スタート
10毎日の引き継ぎ・翻訳対応
11中間確認
12最終日前確認
13最終日・お別れ
14園内振り返り
15次回受け入れマニュアルへ反映
3
迷った時はこの順番で見る
① 最優先
子どもの安心は守られているか
②
在園児の暮らしのリズムは崩れていないか
③
留学児を特別扱いしすぎていないか
④
放置になっていないか
⑤
保護者に誤解や不安が生まれていないか
⑥
職員が責任を持てているか
⑦
翻訳機に判断を任せていないか
「せっかく来てくれたから楽しませないと」に寄りすぎると、子どもを真ん中に置けなくなることがあります。
楽しんでもらうことは嬉しい。でも、園が先に守るのは、子どもの安心と暮らしのリズムです。
楽しんでもらうことは嬉しい。でも、園が先に守るのは、子どもの安心と暮らしのリズムです。
4
初日受け入れフロー
1親子で登園
2担当職員が玄関で迎える
3名前・荷物・体調確認
4翻訳機またはアプリ確認
5保護者へ今日の流れを説明
6子どもに園内をゆっくり見せる
7子どもが離れられそうか確認
8離れられそうならクラスへ合流
9難しければ保護者と少し一緒に過ごす
10短時間で再度様子を見る
11職員が近くで見守る
12午前中に一度、責任者へ共有
13お迎え時に丁寧に引き継ぎ
初日の玄関対応 台本
▼ 玄関での声かけ例
おはようございます。今日からよろしくお願いします。最初は、お子さんも少し緊張すると思います。すぐに遊べなくても大丈夫です。
今日は、園の中を見たり、外の様子を見たりしながら、少しずつ慣れていけたらと思っています。
泣いたり、保護者の方から離れにくかったりすることもあります。その時は無理に引き離さず、様子を見ながら進めます。
お迎えの時に、今日の様子を職員からお伝えします。
言葉が難しい時は、翻訳機を使いながら確認します。
4.5
初日・慣れない時・強い不安がある時の受け入れ判断フロー
基本方針 — 初日に無理な分離での預かりはしない
保育園留学で来てくれているからといって、子どもが泣きじゃくっている状態、保護者から離れたくない状態、
翻訳機を使っても職員の声が届かない状態で、
無理にお預かりすることはしません。
これは、受け入れを断るためではありません。
子どもの安心を守るためです。
在園児の暮らしを守るためです。保護者との信頼を守るためです。
泣いていても大丈夫。不安でも大丈夫。保護者から離れられなくても、その子の今の姿です。
ただし、泣きじゃくって苦しい状態のまま、無理に親から離すことはしません。
初日に見る判断軸
①
子どもは職員の声を少しでも受け取れているか
②
泣いていても、そばにいることで少し落ち着く時間があるか
③
保護者から離れた後、気持ちが戻る可能性があるか
④
翻訳機や身振りで、簡単なやりとりができるか
⑤
水分・眠気・空腹・体調不良・痛みの可能性はないか
⑥
在園児の暮らしに大きな影響が出ていないか
⑦
職員がその子につきっきりになりすぎていないか
⑧
保護者が園の判断を理解できているか
⑨
責任者または園長に共有できているか
初日受け入れ時の判断フロー
1親子で登園
2担当職員が玄関で迎える
3体調・荷物・翻訳機の確認
4子どもの表情・身体の緊張・保護者との距離を見る
5保護者に今日の流れを説明する
6子どもが保護者から離れられそうか確認する
✅ 分岐A:離れられそうな場合
7短時間だけ保護者と離れてみる
8担当職員が近くで見守る
9泣いても少し落ち着く時間があるか確認
10落ち着く時間があれば午前の活動へ少しずつ合流
11無理に遊びに入れない
12見る時間・そばにいる時間も受け入れの一部
13午前中に一度、責任者へ共有
14お迎え時に今日の様子を丁寧に伝える
⚠ 分岐B:離れられない場合
7無理に引き離さない
8保護者に翻訳機を使って説明する
9親子で園内や外の様子を一緒に見る
10子どもの反応を確認する
11責任者へ共有する
12保護者と相談して今日の過ごし方を決める
13決定内容を責任者へ共有する
14明日の流れを保護者と確認する
15記録に残す
今日の選択肢(保護者と一緒に決める)
- お昼ご飯まで保護者と一緒に過ごす
- 園庭や保育室の近くで親子で過ごす
- 1時間だけ親子で過ごして今日は帰る
- 今日は短時間で帰り、2日目は2時間を目安に再挑戦する
- 2日目も状態を見ながら、時間を伸ばすか短くするか判断する
- 状態によっては、その日は無理に受け入れを続けず終了する
泣きじゃくっている時の対応フロー
1子どもが泣きじゃくっている
2まず安全な場所で職員がそばにいる
3抱っこ・声かけ・見守りで気持ちを受け止める
4翻訳機を使って保護者に状況を伝える
510分以上続く場合は責任者に共有する
6責任者が状態を確認する
7在園児の暮らしへの影響を確認する
8保護者と今日の過ごし方を相談する
✅ 分岐A:少し落ち着いてきた場合
9引き続きそばで見守る
10短時間で様子を確認する
11少しずつ活動に誘う(無理強いしない)
12責任者に共有する
⚠ 分岐B:落ち着かない場合
9保護者に迎えをお願いするか相談する
10保護者に翻訳機で状況を説明する
11今日は短時間で終了する
12明日の対応を保護者と確認する
13記録に残す
翻訳機でも伝わらず「ママ、ママ」になった時のフロー
1子どもが「ママ」「パパ」を強く求め続けている
2まず職員がそばにいて、声をかけ続ける
3翻訳機を使って「大丈夫だよ」「もうすぐ来るよ」と伝える
410分以上続く場合は責任者に共有する
5責任者が状態を確認する
6保護者に連絡するか判断する
7保護者に連絡する場合は翻訳機で状況を説明する
8保護者に迎えをお願いするか相談する
9在園児の暮らしへの影響を確認する
10今日の過ごし方を保護者と決める
11決定を責任者に共有する
12記録に残す
保護者が「せっかく来たので預かってほしい」と言った時の対応フロー
1保護者の気持ちを受け止める(「お気持ちはわかります」)
2翻訳機を使って子どもの今の状態を伝える
3「子どもの安心を守るために判断している」と伝える
4今日の選択肢を翻訳機で提示する
5保護者と一緒に今日の過ごし方を決める
6責任者に共有する
7決定内容を翻訳機で保護者に確認する
8明日の流れを保護者と確認する
9記録に残す
10翻訳機に判断を任せず、最後は職員が決める
初日に保護者へ伝える言葉
新人職員が迷った時のルール
1.泣いていても、すぐに「帰ってもらう」とは言わない
2.「大丈夫です」と言い切らない
3.「せっかく来たので」に引っ張られない
4.翻訳機が出した文章をそのまま読み上げない
5.判断に迷ったら、その場で決めず責任者に確認する
6.保護者の不安を「大丈夫です」で流さない
7.在園児の暮らしへの影響を見落とさない
8.「特別扱い」と「放置」の間で迷ったら責任者に相談する
9.体調・怪我・方針に関わる内容は担任判断で深く答えない
10.翻訳機を使う前に、まず表情・身振りで伝えてみる
11.記録は「その日のうちに」残す
12.「子どもの安心」が最優先、「保護者の希望」は二番目
13.分からない時は「確認してからお伝えします」と言う
14.責任者への共有は「早め・短く・具体的に」
15.自分だけで抱え込まない
責任者に上げる基準
以下のどれか1つでも当てはまる場合は、すぐに責任者に共有してください。
初日対応のNG例と良い例
| ❌ NG例 | ✅ 良い例 |
|---|---|
| 「大丈夫ですよ」と言い切って保護者を帰らせる | 「今日は様子を見ながら進めます」と伝えてから始める |
| 泣きじゃくっている子を無理に引き離す | 保護者と一緒にいる時間を作り、少しずつ離れる |
| 翻訳機の文章をそのまま読み上げる | 翻訳機の文章を確認してから、自分の言葉で補足する |
| 「せっかく来たので」に引っ張られて無理に預かる | 子どもの状態を優先して、保護者と一緒に今日の形を決める |
| 担任だけで判断して責任者に共有しない | 迷ったらすぐ責任者に共有して判断を仰ぐ |
| 在園児への影響を後回しにする | 在園児の暮らしへの影響を同時に確認する |
| 記録を翌日に回す | その日のうちに記録を残す |
初日・イレギュラー時の記録項目
5
登園時フロー
1登園
2体調確認
3体調に不安があるか確認
4不安がある場合は責任者に確認
5登園可能か判断
6登園不可なら保護者に説明し降園
7登園可能なら配慮事項を職員共有
8荷物確認
9今日の予定確認
10子どもが不安そうか確認
11不安そうなら無理に離さず短く受け止める
12担当職員がそばにつく
13不安が少なければ通常の流れに入る
6
お迎え時フロー
1保護者がお迎えに来る
2担当職員が主対応
3今日の様子を短く整理して伝える
4翻訳が必要か確認
5必要なら翻訳機を使う
6一文ずつ短く伝える
7保護者の質問を確認
質問の分類と対応
| 質問内容 | 対応 |
|---|---|
| 今日の様子 | 担当職員が答える |
| ⚠ 園の方針 | 責任者または園長が答える |
| ⚠ 体調・怪我 | 責任者同席で説明 |
| 明日の持ち物 | 紙・写真・翻訳で確認 |
8明日の持ち物確認
9明日の登園時間確認
10笑顔で見送る
お迎え時に伝えるテンプレート
7
翻訳機は、気持ちをつなぐ道具。判断を任せる道具ではない。
1言葉が通じにくい
2内容が簡単なやりとりか確認
3簡単なら、まず身振り・表情・短い言葉で伝える
4伝わらなければ翻訳機を使う
5安全・体調・怪我・方針に関わる場合は、責任者または園長が対応
6翻訳機には短い文で入れる
7一文ずつ確認する
8相手の表情を見る
9誤解がありそうなら言い換える
10必要な内容は記録に残す
良い入れ方(短く・主語を入れて・一文ずつ)
✅ 良い例
今日は外でよく遊びました。
昼食は少し残しました。
明日は着替えを多めに持ってきてください。
今日は少し疲れているように見えました。
❌ NG例
今日はなんとなくいつもと違う感じで、たぶん疲れているのかなと思ったんですが、本人もあまり言葉が出なくて、でも外では少し遊べていて、明日は様子を見ながらいけたらと思います。
長い文は誤訳が増えます。短く、主語を入れて、一文ずつ入れます。
8
保護者との関わり方
1保護者と関わる場面
2あいさつ・雑談なら職員が笑顔で対応
3言葉が難しければ翻訳機で短く交流
4子どもの様子の共有なら担当職員が対応
5怪我・体調・トラブルなら責任者が対応
6園の考え方・方針なら園長または責任者が対応
7判断に迷う内容は、その場で答えず確認して返す
守ること
保護者の不安を「大丈夫です」で流さない
翻訳機だけに任せない
園の方針は、担任判断で深く説明しすぎない
怪我や体調は責任者を通す
文化の違いを否定しない
でも、園の暮らしのルールは曖昧にしない
分からない時は「確認してから伝えます」と言う
9
園のルールを伝える時
1留学児が園のルールと違う行動をする
2安全に関わるなら、すぐ止める
3短く、はっきり伝える(身振りも使う)
4翻訳機で補足する
5保護者にも伝える必要があるか確認する
6必要なら翻訳機で保護者に伝える
7在園児への影響を確認する
8繰り返す場合は責任者に共有する
子どもへの言い方
❌ 「ダメ!」と叱る
✅ 「ここでは歩きます」と行動を伝える
❌ 長い説明をする
✅ 短く、一つだけ伝える
❌ 他の子と比べる
✅ 「ふくうみでは〇〇します」と園のルールとして伝える
保護者への言い方
❌ 「お子さんが〇〇をしていました」と問題行動として伝える
✅ 「園では〇〇しています。一緒に伝えていきましょう」と協力を求める
❌ 「なぜ〇〇するのですか?」と問い詰める
✅ 「〇〇の場面で、こう伝えました」と事実を伝える
10
在園児への伝え方
在園児には、「留学児が来る」ことを事前に伝えます。
特別扱いするのではなく、「ふくうみの仲間として迎える」という伝え方をします。
特別扱いするのではなく、「ふくうみの仲間として迎える」という伝え方をします。
事前に伝える言葉
「今度、少しの間だけ一緒に過ごす子が来ます。言葉が違うかもしれないけど、一緒に遊んでみましょう。」
初日に伝える言葉
「今日から〇〇ちゃんが来ました。言葉が違うから、身振りや表情で伝えてみてね。」
在園児が戸惑った時
「〇〇ちゃんも、最初は緊張しているんだよ。そばにいてあげるだけで大丈夫だよ。」
在園児が戸惑った時のフロー
1在園児が留学児の行動に戸惑っている
2職員がそばで状況を確認する
3在園児の気持ちを受け止める
4「〇〇ちゃんも緊張しているんだよ」と伝える
5無理に交流させない
6在園児の暮らしのリズムを守る
7留学児の行動が繰り返す場合は責任者に共有する
11
英語・中国語フレーズ集
このフレーズ集は、職員が保護者や子どもと関わる時の補助です。怪我・体調不良・園の方針・トラブルに関わる内容は、必ず責任者または園長に確認してから伝えてください。
12
翻訳機に入れやすい短文
登園時
日本語
今日の体調はどうですか?
English
How is your child feeling today?
中文
今天孩子身体怎么样?
日本語
熱はありますか?
English
Does your child have a fever?
中文
孩子有发烧吗?
日本語
今日もよろしくお願いします。
English
Thank you for bringing your child today.
中文
今天也请多关照。
日本語
荷物はこちらに置いてください。
English
Please put your bag here.
中文
请把包放在这里。
お迎え時
日本語
今日は外でよく遊びました。
English
Your child played outside a lot today.
中文
今天孩子在外面玩了很多。
日本語
昼食は少し残しました。
English
Your child left a little food at lunch.
中文
午饭孩子剩了一点。
日本語
今日は少し疲れているように見えました。
English
Your child looked a little tired today.
中文
孩子今天看起来有点累。
日本語
明日は着替えを多めに持ってきてください。
English
Please bring extra clothes tomorrow.
中文
明天请多带几套换洗衣服。
持ち物
日本語
水筒を持ってきてください。
English
Please bring a water bottle.
中文
请带水壶来。
日本語
帽子を持ってきてください。
English
Please bring a hat.
中文
请带帽子来。
日本語
着替えを3枚持ってきてください。
English
Please bring 3 changes of clothes.
中文
请带3套换洗衣服来。
怪我・体調⚠ 責任者対応
日本語
今日、少し転んで膝を擦りました。大きな怪我ではありません。
English
Today, your child fell and scraped their knee. It is not a serious injury.
中文
今天孩子摔倒了,膝盖有点擦伤。不是严重的伤。
日本語
今日、少し熱があります。お迎えに来ていただけますか?
English
Your child has a slight fever today. Could you come to pick them up?
中文
孩子今天有点发烧。能来接孩子吗?
判断に迷う時
日本語
確認してからお伝えします。少しお待ちください。
English
I will check and let you know. Please wait a moment.
中文
我确认一下再告诉您。请稍等。
日本語
責任者に確認してからお伝えします。
English
I will check with our supervisor and let you know.
中文
我和负责人确认后再告诉您。
13
中間確認チェックリスト
留学期間の中間(2〜3日目)に確認します。
14
最終日
最終日フロー
1通常通り登園
2今日が最終日であることを子どもに伝える
3在園児にも伝える
4一日を丁寧に過ごす
5お別れの時間を作る
6保護者に今日の様子を丁寧に伝える
7留学期間全体の様子を簡単に振り返る
8翻訳機で感謝を伝える
9写真や記録があれば共有する
10次回の受け入れに向けたメモを残す
子どもたちへ伝える言葉
留学児へ
「〇〇ちゃん、一緒に過ごせてよかったよ。またいつか会おうね。」
在園児へ
「〇〇ちゃんが今日で帰るよ。一緒に過ごしてくれてありがとう。」
保護者への言葉
日本語
一緒に過ごせてよかったです。ありがとうございました。
English
We are so glad you spent time with us. Thank you very much.
中文
很高兴和你们一起度过这段时光。非常感谢。
日本語
お子さんの成長を感じられた時間でした。
English
We felt your child's growth during this time.
中文
这段时间我们感受到了孩子的成长。
日本語
またいつか、ふくうみに来てください。
English
Please come back to Fukuumi someday.
中文
希望有一天能再来福海。
15
Q&A
17
園内振り返りチェックリスト
受け入れ終了後、職員全員で振り返ります。